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「次郎物語」を教育小説たらしめているのは、作者下村湖人の経験に負うこと大である。下村は佐賀県の出身で、佐賀中学、第5高等学校、そして夏目漱石がまだ教鞭をとっていた東京帝国大学英文科に学び、卒業して、母校の佐賀中学の教師になる。その後、いくつかの中学そして高等学校の校長を歴任し、47歳という若さで学校教育界から引退し、それから社会教育特に一般青壮年の指導にたずさわることになる。教育一筋の人といってよい。
「次郎物語」は5部からなっており、1部が雑誌に連載され始めたのが昭和11年、下村が52歳のときであった。5部を書き終えたときは下村は70歳になっていた。